Raspbian
目次
Raspbianとは
Raspberry Pi ではプロセッサのアーキテクチャが古い関係からOSには armel版(≒互換版)のDebian Squeeze などが使われてきましたが、せっかく載せている浮動小数点ハードウェアが眠っている状態でした。Raspbianではこのハードウェア浮動小数点演算を有効にすることで、Web ブラウズを始め全般に速度が向上します。
現在は、Pi2Bが出荷されており、もはやプロセッサのアーキテクチャが古いとは言えない。
Raspbianセットアップ方法
まずDisk imageファイルをダウンロードしてきます。
https://www.raspberrypi.org/downloads/
Raspbian Download ZIPをクリックしダウンロードします。
解凍しWin32 Disk ImagerでSDに書き込みます。
Raspberry PiにSDをセットしHDMIケーブルでTVと接続し起動します。USBキーボード、マウスも必要です。
この時にLANケーブルも接続しておく事。
低予算で収めたい場合、LANケーブルのみでも十分遊べます。但し、IPアドレスを調べるすべが必要です。
ターミナルで接続する場合
テラターム等でホスト名「IPアドレス」で接続出来ます。IPアドレスは何とかして見つけて下さい。
TCPポート:22 SSH SSHバージョンSSH2 ユーザー名:pi パスワード:raspberry
最初にSDカードの全領域を使える様に設定します
sudo su raspi-config
でメニューが出ます
1 Expand Filesystem を選択します
再起動後SDカードの全メモリーが使える状態になります
Windowsマシンからリモートで接続する場合,sambaを入れておくと、マシン名で接続出来ます。
テラターム等でホスト名「raspberrypi」で接続出来ます
WindowsPCからリモートデスクトップで接続
Windowsのリモートデスクトップでアクセス出きるようにする
apt-get install xrdp
HDMIでTVに接続しUSBでキーボード、マウスが使える場合
キーボードやディスプレイを接続して遊ぶ場合は、起動後各種設定をすればそれで完了です。
ディスプレイに黒縁が有る場合
ターミナルで接続し
sudo su nano /boot/config.txt
次の行を見つけ出し、コメントを外し再起動する。
disable_overscan=1
上記コメントを外したら、画面の場外まで広がってしまった場合(縁がはみ出してしまう場合)
nano /boot/config.txt
次の行を見つけ出し修正します。はみ出し量を調整できます。
overscan_left=32 overscan_right=32 overscan_top=20 overscan_bottom=20
更に、解像度が分かっている場合は、解像度も定義するとよい
framebuffer_width=1366 framebuffer_height=768
日本語環境をインストール
日本語入力環境
apt-get install ibus-anthy
昔の方法
apt-get install task-japanese task-japanese-desktop
オープンソースのオフィス・スイート LibreOffice をインストール
apt-get install libreoffice libreoffice.l10n.ja
GUIでビデオを見る場合
apt-get install totem
インストール後、ファイルのダブルクリックでメディアプレイヤーが動作する
エディターのインストール
apt-get install gedit
プリンターのインストール
apt-get install cups system-config-printer
これでメニューから 設定 → 印刷 が選べます
「追加」ボタンを押します。パスワード(raspberry)を入れます。
ネットワークプリンターの中に有る目的のプリンターを選びます。
「進む」をクリックします。
「適用」をクリックします。パスワード(raspberry)を入れます。
以上でプリンターのインストールは完了です。
スクリーンセーバーの停止
しばらく放置すると、画面がスリープ状態になるのを停止する方法
ターミナル接続し/etc/lightdm/lightdm.confを編集します。
sudo su nano /etc/lightdm/lightdm.conf
次の行を探し、編集します。
[SeatDefaults] #xserver-command=X
次の様に変更します。
[SeatDefaults] xserver-command=X -s 0 -dpms
保存終了し再起動する。
バージョンが古い場合の方法
ターミナル接続し/etc/xdg/lxsession/LXDE/autostartを編集します。
sudo su nano /etc/xdg/lxsession/LXDE/autostart
次の行を追加します。
@xscreensaver -no-splash xset -dpms xset s off xset noblank