OSMC

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OSMC

OSMCのトップ画面

この記事は結構人気ですので、最新の情報を提供するように心がけます。
2022/11/07 Netflixで「うる星やつら」を見る方法を追加しました。

OSMCとは

RaspberryPiのOSの一種ですがメディアに特化しています。
OSMCはテレビに接続するメディアプレイヤーと言う事です。 HDMIケーブルでテレビと接続します。 驚く事に、テレビ付属のリモコンでそのままOSMCが操作出来ました。
動画、写真、音楽等が再生できる他、天気予報とかライブ再生とか色々出来そう。
中身はデビアン系なので各種パッケージもそのまま使えます。

セットアップ方法

Raspberry Pi Imager でマイクロSD(4GB以上必要)にダウンロードしてきます
Raspberry PiにSDをセットしHDMIケーブルでTVと接続し起動します
この時にLANケーブルも接続しておく事(WiFiでもよい)
フォーマットやらインストールやらで5分程度かかります
自動で再起動します。OSMC Welcomeと表示されたら成功です
言語はEnglishのまま進めます
言語はEnglishにしておこう(ここでJapaneseを選択すると文字化けで先に進めなくなる)
一通りセットアップが終わったら「Font」を「Default」から「Arial」に変更します
その後、言語を日本語に変更します。順番が大切です。逆だと文字化けしてわからなくなります
それでは次にNetflixのセットアップです

Netflixで「うる星やつら」を見る方法

OSMCのバージョンは2022/11/1のバージョンです
OSMCのメニューでシステム情報を表示してIPアドレスを調べて
パソコンのTera Term等でSSH接続します。OSMCのデフォルトユーザー名は「osmc」パスワードは「osmc」です。

sudo apt-get update
sudo apt-get install build-essential python3-pip libnss3
sudo pip3 install pycryptodomex
wget https://github.com/castagnait/repository.castagnait/raw/kodi/repository.castagnait-2.0.0.zip
wget https://github.com/CastagnaIT/plugin.video.netflix/releases/download/v1.20.2/plugin.video.netflix-1.20.2+matrix.1.zip

上記の前準備が終わったら、今度はOSMCの画面に戻り(ここで一回再起動しておくといいかも)
設定→アドオンブラウザ→ZIPファイルからインストール→はい→ホームフォルダ→repository.castagnait-2.0.0.zip
その後(1分ぐらいまつ)
設定→アドオンブラウザ→ZIPファイルからインストール→はい→ホームフォルダ→plugin.video.netflix-1.20.2+matrix.1.zip
その後(2分ぐらいまつ)「バックグラウンドで実行しました。」みたいなメッセージが一瞬出ます
ビデオ→アドオン→Netflix→メールアドレス&パスワード
メールアドレスとパスワードを入れて、適当な動画を選ぶ
するとWidevine CDMを使いますと言われ、Widevineインストール→了解→Widevine CDMをClomeから・・→はい とかいろいろ言われるが15分ほどまつ
すべてが完了すると、動画が再生できる状態になります
ちなみに、raspberry Pi 2B,3Bでは解像度1024Pではコマ落ちしてしまい、720Pに解像度を落とす必要がありました。
4Bは持っていないので検証出来ませんでした。(品薄すぎて買えません)

各種設定

タイムゾーン(国)をJapanに変更します。
Sambaをインストールしておきます。Windowsからマシン名で接続出来る様にする為。

sudo apt-get install samba


ターミナル接続した時に日本語を使う場合 以下のコマンドを実行します。

sudo dpkg-reconfigure locales

ここで、Linuxおなじみのコンフィギュレーション画面が出てきますので、

en_GB.UTF-8 UTF-8 
ja_JP.EUC-JP EUC-JP
ja_JP.UTF-8 UTF-8

の3つにチェックをつけます。(スペースで*をつける)
OKで進み最後にデフォルトはja_JP.UTF-8を選択する

WiFiの設定

OSMCのメニュー画面から設定します
トップ画面から、プログラム->OSMC Settings->o<8->Wireless->Enable Adapter->目的の機器を選択しパスワード入力
これでWiFiが使える様になります

画面の解像度と表示位置

トップ画面から、設定->システム->ビデオ出力->画面解像度 (解像度を設定出来ます)
トップ画面から、設定->システム->ビデオ出力->画面補正 (上下左右キーで表示位置を調整出来ます)

USBポートの電力制限解除

Raspberry Pi2 は、標準でUSBポートの電力に制限が有ります。解除しないと500mA以上の機器が動作しません。
Tera Term等でSSH接続し、/boot/config.txtを編集します。

sudo nano /boot/config.txt

config.txtの最後の行に、次の内容を追加します。

safe_mode_gpio=4
max_usb_current=1

保存し、再起動するとUSBポートの電力制限は解除され1.2A位まで使える様になります。

又、/boot/config.txtはSDカードのFATフォーマット部分に有りますから、WindowsパソコンでSDカードリーダを使い編集する事も出来ます。

電源連動(TV側の設定)

Raspberry Piの電源を入れると、TVの電源が自動的にONになりHDMI接続機器の画面になります。
これは、これでいいのですが、普通にTV見てる時にOSMCを遠隔でリブートするとOSMCの画面になります。
TV側の設定に電源連動と言うのが有りますので、それをOFFにしましょう。

メディアを楽しむ

USB接続のHDDをつなぐ

USB外付けHDDを増設するには。
WindowsでNTFSフォーマットされたHDDを、そのまま使います。
Windowsで動画データや写真データをHDDにコピーしておきます。日本語のファイル名でも構いません。
但し、ここの記事では、ボリュームラベルが「Data」と設定されいる前提で書いています。
USBに接続するだけで、自動認識し使える状況になります。バスパワーで動作するHDDを接続する場合は、USBポートの電力制限解除を行う事。

動画再生

写真表示

音楽再生

天気予報

24時間運用

SDカードへの書き込み軽減

SDカードはフラッシュメモリーなので書き込み可能回数が限られています。
そこで、出来るだけSDに書き込みが発生しないように設定します。
USB外付けHDDに全てを移動してしまおう。Boot部分以外の全てを移動するのでSDの書き込み軽減と言うより、SDには起動時しかアクセスしません。
OS起動用HDDを用意します。途中でフォーマット作業をしますのでHDDの内容は消えますご注意下さい。
まず、HDDをUSB接続します。
dfコマンドで状況を確認します。

sudo su
df

通常なら、こんな感じの内容が見えます。

Filesystem      1K-blocks      Used  Available Use% Mounted on
/dev/root         7273072    579900    6300676   9% /
devtmpfs           372052         0     372052   0% /dev
tmpfs              376344         0     376344   0% /dev/shm
tmpfs              376344      9804     366540   3% /run
tmpfs                5120         0       5120   0% /run/lock
tmpfs              376344         0     376344   0% /sys/fs/cgroup
/dev/mmcblk0p1     244988     16502     228486   7% /boot
tmpfs               75272         0      75272   0% /run/user/1000
/dev/sda1      1922728840 178871968 1646164812  10% /media/a25f5c6e-a1f5-48e8-88e8-f5d8ffdd2ae0

一番下に表示されている/dev/sda1って言うのが接続されたHDDです。/mediaフォルダに自動マウントされています。
fdiskでも内容を確認しておきます。

fdisk -l

今度は、こんな感じの内容が表示されているはずです。

root@osmc:/home/osmc# fdisk -l

Disk /dev/mmcblk0: 7.4 GiB, 7959740416 bytes, 15546368 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x00095b1c

Device         Boot  Start      End  Sectors  Size Id Type
/dev/mmcblk0p1        2048   499711   497664  243M  c W95 FAT32 (LBA)
/dev/mmcblk0p2      501760 15546367 15044608  7.2G 83 Linux

Disk /dev/sda: 1.8 TiB, 2000398934016 bytes, 3907029168 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0xa9ae8127

Device     Boot Start        End    Sectors  Size Id Type
/dev/sda1        2048 3907029167 3907027120  1.8T 83 Linux

一番下の/dev/sda1が接続したHDDです。
真ん中辺りに有る/dev/mmcblk0p2が、OS本体です。これを/dev/sda1に移動する事が出来れば目的達成です。
ここで、移動先であるHDDをフォーマットします。HDDの全領域をフォーマットして使います。
マウントを解除します。マウントしたままだとエラーが出ます。

umount /dev/sda1
df

dfで/dev/sda1が消えている事を確認して下さい。/dev/sda2とか表示されてる場合はそれもマウント解除します。
次に、全領域を確保します。

fdisk /dev/sda
Command (m for help): d
Selected partition 1
Partition 1 has been deleted.

Command (m for help): n
Partition type
   p   primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
   e   extended (container for logical partitions)
Select (default p):

Using default response p.
Partition number (1-4, default 1):
First sector (2048-3907029167, default 2048):
Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (2048-3907029167, default 3907029167):

Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 1.8 TiB.

Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.

root@osmc:/home/osmc#

ここで気になったのでdfしてみる

df

あれれマウントされてる。アンマウントします。

umount /dev/sda1
df

確保した全領域をフォーマットします。

mkfs.ext4 /dev/sda1

フォーマットも完了したのでSDカードの内容をHDDにコピーします。

dd if=/dev/mmcblk0p2 of=/dev/sda1 bs=32M conv=noerror,sync

5分程度かかります。SDカードの容量により変わります。
コピーしたファイルシステムをチェックします。

e2fsck -f /dev/sda1

一部エラーの出ているブロックについてはyを入力して修復。再度チェックをかけます。

e2fsck -f /dev/sda1

パーティション全領域を使えるようにします。

resize2fs /dev/sda1

ここで一度リブートします。

reboot

今度は、dfでマウントされている事を確認する。

df

エディターで内容を書き換えます。

sudo su
nano /media/4909e00d-5abd-42d2-82b4-4c9a7cb41bd0/etc/fstab

2行目の/dev/mmcblk0p2を/dev/sda1に書き換えます。

/dev/mmcblk0p1  /boot    vfat     defaults,noatime    0   0
/dev/sda1       /        ext4     defaults,noatime    0   0

エディターで内容を書き換えます。

nano /boot/cmdline.txt

1行目の/dev/mmcblk0p2を/dev/sda1に書き換えます。

root=/dev/sda1 rootfstype=ext4 rootwait quiet osmcdev=rbp2

以上で移動完了です。リブートしてみます。

reboot

ファイルサーバ(Samba)

Sambaをインストールしてファイルサーバとして使って居ますが、快調です。
動画再生中にガシガシ転送しても平気です。CPUパワーに余裕が有ります。
Windowsマシンからリモートで接続する場合、sambaを入れておくとマシン名で接続出来ます。テラターム等でホスト名「OSMC」で接続出来ます。

Webサーバ(Apache)

OSMCは標準でWebサーバが動作していて、80ポートで待ち受けしています。
ブラウザでOSMCに接続すれば何が動いているか見えます。http://OSMC/ で接続出来ます。
別途Apacheをインストールしたいので、違うポートに移動します
トップ画面から、設定->サービス->Webサーバー->ポート (80以外に変更します8080とか)
ApacheをインストールしてWebサーバを24時間運用しています。
WordPressをセットアップして24時間使えるメモとして使っています。

古い記事(保存用)

日本語表示(この方法はもう必要ありません)

日本語が使える設定方法を書いている人が居ました。 http://mzyy94.com/blog/2015/02/16/raspberry-pi2-osmc-jp/ 個人のページなので消えてしまうかもなので、 重要な部分をアレンジして解説しておきます。
まず、OSMCのIPアドレスを調べる。テレビリモコンでOSMCを直接操作します。
トップ画面から、Settings->System info->Network
これで、画面にIPアドレスが表示されているはず。
Tera Term等でSSH接続します。OSMCのデフォルトユーザー名は「osmc」パスワードは「osmc」です。
コマンドラインで以下を実行で日本語フォントがインストールされます。

sudo su
apt-get update
apt-get install xz-utils
curl http://www.lisa.jp/osmcfonts | sh -
reboot

上記操作により日本語フォントがインストールされたので、テレビリモコンでOSMCを直接操作します。
2017.02-1バージョンはトップ画面から、Settings->Interface->Skin->FontsをDefaultからArialに変更します。
次に、トップ画面から、Settings->Interface->Regional->LanguageをEnglishからJapaneseに変更します。
その他の古いバージョンは、今までと同じなので以下同文
トップ画面から、Settings->Appearance->International->Language->Japaneseで日本語表示になります。
尚、日本語フォントをインストールする前にJapaneseにしてしまうと何も見えなくなるので注意。