「OSMC」の版間の差分

提供: Lisa Wiki
移動: 案内検索
(メディアを楽しむ)
(Netflixで「うる星やつら」を見る方法)
 
(同じ利用者による、間の35版が非表示)
行1: 行1:
 
==OSMC==
 
==OSMC==
 
[[ファイル:OSMC_menu.JPG|200px|thumb|OSMCのトップ画面]]
 
[[ファイル:OSMC_menu.JPG|200px|thumb|OSMCのトップ画面]]
 +
この記事は結構人気ですので、最新の情報を提供するように心がけます。<br/>
 +
2022/11/07 Netflixで「うる星やつら」を見る方法を追加しました。
 
===OSMCとは===
 
===OSMCとは===
 
RaspberryPiのOSの一種ですがメディアに特化しています。<br/>
 
RaspberryPiのOSの一種ですがメディアに特化しています。<br/>
行7: 行9:
 
驚く事に、テレビ付属のリモコンでそのままOSMCが操作出来ました。<br/>
 
驚く事に、テレビ付属のリモコンでそのままOSMCが操作出来ました。<br/>
 
動画、写真、音楽等が再生できる他、天気予報とかライブ再生とか色々出来そう。<br/>
 
動画、写真、音楽等が再生できる他、天気予報とかライブ再生とか色々出来そう。<br/>
中身はデビアン系なので各種パッケージもそのまま使えます。
+
中身はデビアン系なので各種パッケージもそのまま使えます。<br/>
  
 
===セットアップ方法===
 
===セットアップ方法===
まずDisk imageファイルをダウンロードしてきます<br/>
+
Raspberry Pi Imager でマイクロSD(4GB以上必要)にダウンロードしてきます<br/>
https://osmc.tv/download/images/<br/>
+
Raspberry Pi1用とPi2用が有るのでPi2用RC2をダウンロードします<br/>
+
RC3が追加されたようだ(2015-05-22現在)<br/>
+
解凍し[[Win32DiskImager|Win32DiskImagerでSDに書き込み]]ます<br/>
+
 
Raspberry PiにSDをセットしHDMIケーブルでTVと接続し起動します<br/>
 
Raspberry PiにSDをセットしHDMIケーブルでTVと接続し起動します<br/>
 
この時にLANケーブルも接続しておく事(WiFiでもよい)<br/>
 
この時にLANケーブルも接続しておく事(WiFiでもよい)<br/>
 
フォーマットやらインストールやらで5分程度かかります<br/>
 
フォーマットやらインストールやらで5分程度かかります<br/>
 
自動で再起動します。OSMC Welcomeと表示されたら成功です<br/>
 
自動で再起動します。OSMC Welcomeと表示されたら成功です<br/>
言語一覧からEnglishを選びます<br/>
+
言語はEnglishのまま進めます<br/>
I Agree を選ぶ<br/>
+
言語はEnglishにしておこう(ここでJapaneseを選択すると文字化けで先に進めなくなる)<br/>
Finishを選ぶ<br/>
+
一通りセットアップが終わったら「Font」を「Default」から「Arial」に変更します<br/>
言語はEnglishにしておこう(ここでJapaneseを選択すると文字化けで先に進めなくなる)
+
その後、言語を日本語に変更します。順番が大切です。逆だと文字化けしてわからなくなります<br/>
 +
それでは次にNetflixのセットアップです
 +
 
 +
==Netflixで「うる星やつら」を見る方法==
 +
OSMCのバージョンは2022/11/1のバージョンです<br/>
 +
OSMCのメニューでシステム情報を表示してIPアドレスを調べて<br/>
 +
パソコンのTera Term等でSSH接続します。OSMCのデフォルトユーザー名は「osmc」パスワードは「osmc」です。<br/>
 +
sudo apt-get update
 +
sudo apt-get install build-essential python3-pip libnss3
 +
sudo pip3 install pycryptodomex
 +
wget https://github.com/castagnait/repository.castagnait/raw/kodi/repository.castagnait-2.0.0.zip
 +
wget https://github.com/CastagnaIT/plugin.video.netflix/releases/download/v1.20.2/plugin.video.netflix-1.20.2+matrix.1.zip
 +
上記の前準備が終わったら、今度はOSMCの画面に戻り(ここで一回再起動しておくといいかも)<br/>
 +
設定→アドオンブラウザ→ZIPファイルからインストール→はい→ホームフォルダ→repository.castagnait-2.0.0.zip<br/>
 +
その後(1分ぐらいまつ)<br/>
 +
設定→アドオンブラウザ→ZIPファイルからインストール→はい→ホームフォルダ→plugin.video.netflix-1.20.2+matrix.1.zip<br/>
 +
その後(2分ぐらいまつ)「バックグラウンドで実行しました。」みたいなメッセージが一瞬出ます<br/>
 +
ビデオ→アドオン→Netflix→メールアドレス&パスワード<br/>
 +
メールアドレスとパスワードを入れて、適当な動画を選ぶ<br/>
 +
するとWidevine CDMを使いますと言われ、Widevineインストール→了解→Widevine CDMをClomeから・・→はい
 +
とかいろいろ言われるが15分ほどまつ<br/>
 +
すべてが完了すると、動画が再生できる状態になります<br/>
 +
ちなみに、raspberry Pi 2B,3Bでは解像度1024Pではコマ落ちしてしまい、720Pに解像度を落とす必要がありました。<br/>
 +
4Bは持っていないので検証出来ませんでした。(品薄すぎて買えません)
  
 
==各種設定==
 
==各種設定==
===日本語表示===
+
タイムゾーン(国)をJapanに変更します。<br/>
日本語が使える設定方法を書いている人が居ました。
+
Sambaをインストールしておきます。Windowsからマシン名で接続出来る様にする為。
http://mzyy94.com/blog/2015/02/16/raspberry-pi2-osmc-jp/
+
  sudo apt-get install samba
個人のページなので消えてしまうかもなので、
+
重要な部分をアレンジして解説しておきます。<br/>
+
まず、OSMCのIPアドレスを調べる。テレビリモコンでOSMCを直接操作します。<br/>
+
トップ画面から、Settings->System info->Network<br/>
+
これで、画面にIPアドレスが表示されているはず。<br/>
+
Tera Term等でSSH接続します。OSMCのデフォルトユーザー名は「osmc」パスワードは「osmc」です。<br/>
+
コマンドラインで以下を実行で日本語フォントがインストールされます。<br/>
+
sudo su
+
apt-get update
+
apt-get install xz-utils
+
<nowiki>curl http://www.lisa.jp/osmcfonts | sh -</nowiki>
+
上記操作により日本語フォントがインストールされたので、テレビリモコンでOSMCを直接操作します。<br/>
+
トップ画面から、Settings->Appearance->International->Language->Japaneseで日本語表示になります。<br/>
+
尚、日本語フォントをインストールする前にJapaneseにしてしまうと何も見えなくなるので注意。<br/>
+
ついでに、タイムゾーン(国)もJapanに変更します。<br/>
+
ついでついでに、Sambaもインストールしておきます。Windowsからマシン名で接続出来る様にする為。
+
  apt-get install samba
+
 
<br/>
 
<br/>
 
'''ターミナル接続した時に日本語を使う場合'''
 
'''ターミナル接続した時に日本語を使う場合'''
 
以下のコマンドを実行します。
 
以下のコマンドを実行します。
  dpkg-reconfigure locales
+
  sudo dpkg-reconfigure locales
 
ここで、Linuxおなじみのコンフィギュレーション画面が出てきますので、
 
ここで、Linuxおなじみのコンフィギュレーション画面が出てきますので、
 
  en_GB.UTF-8 UTF-8  
 
  en_GB.UTF-8 UTF-8  
行65: 行69:
 
トップ画面から、設定->システム->ビデオ出力->画面補正 (上下左右キーで表示位置を調整出来ます)
 
トップ画面から、設定->システム->ビデオ出力->画面補正 (上下左右キーで表示位置を調整出来ます)
  
===電源連動===
+
===USBポートの電力制限解除===
 +
Raspberry Pi2 は、標準でUSBポートの電力に制限が有ります。解除しないと500mA以上の機器が動作しません。<br/>
 +
Tera Term等でSSH接続し、/boot/config.txtを編集します。
 +
sudo nano /boot/config.txt
 +
config.txtの最後の行に、次の内容を追加します。
 +
safe_mode_gpio=4
 +
max_usb_current=1
 +
保存し、再起動するとUSBポートの電力制限は解除され1.2A位まで使える様になります。<br/>
 +
<br/>
 +
又、/boot/config.txtはSDカードのFATフォーマット部分に有りますから、WindowsパソコンでSDカードリーダを使い編集する事も出来ます。
 +
 
 +
===電源連動(TV側の設定)===
 
Raspberry Piの電源を入れると、TVの電源が自動的にONになりHDMI接続機器の画面になります。<br/>
 
Raspberry Piの電源を入れると、TVの電源が自動的にONになりHDMI接続機器の画面になります。<br/>
 
これは、これでいいのですが、普通にTV見てる時にOSMCを遠隔でリブートするとOSMCの画面になります。<br/>
 
これは、これでいいのですが、普通にTV見てる時にOSMCを遠隔でリブートするとOSMCの画面になります。<br/>
行72: 行87:
 
==メディアを楽しむ==
 
==メディアを楽しむ==
 
===USB接続のHDDをつなぐ===
 
===USB接続のHDDをつなぐ===
WindowsでNTFSフォーマットされたHDDを使います。<br/>
+
USB外付けHDDを増設するには。<br/>
 +
WindowsでNTFSフォーマットされたHDDを、そのまま使います。<br/>
 
Windowsで動画データや写真データをHDDにコピーしておきます。日本語のファイル名でも構いません。<br/>
 
Windowsで動画データや写真データをHDDにコピーしておきます。日本語のファイル名でも構いません。<br/>
 
但し、ここの記事では、'''ボリュームラベルが「Data」と設定されいる前提で書いています。'''<br/>
 
但し、ここの記事では、'''ボリュームラベルが「Data」と設定されいる前提で書いています。'''<br/>
USBに接続するだけで、自動認識し使える状況になります。<br/>
+
USBに接続するだけで、自動認識し使える状況になります。バスパワーで動作するHDDを接続する場合は、USBポートの電力制限解除を行う事。
 +
 
 
===動画再生===
 
===動画再生===
 
===写真表示===
 
===写真表示===
行82: 行99:
  
 
==24時間運用==
 
==24時間運用==
 +
===SDカードへの書き込み軽減===
 +
SDカードはフラッシュメモリーなので書き込み可能回数が限られています。<br/>
 +
そこで、出来るだけSDに書き込みが発生しないように設定します。<br/>
 +
USB外付けHDDに全てを移動してしまおう。Boot部分以外の全てを移動するのでSDの書き込み軽減と言うより、SDには起動時しかアクセスしません。<br/>
 +
OS起動用HDDを用意します。途中でフォーマット作業をしますのでHDDの内容は消えますご注意下さい。<br/>
 +
まず、HDDをUSB接続します。<br/>
 +
dfコマンドで状況を確認します。<br/>
 +
sudo su
 +
df
 +
通常なら、こんな感じの内容が見えます。
 +
<pre>
 +
Filesystem      1K-blocks      Used  Available Use% Mounted on
 +
/dev/root        7273072    579900    6300676  9% /
 +
devtmpfs          372052        0    372052  0% /dev
 +
tmpfs              376344        0    376344  0% /dev/shm
 +
tmpfs              376344      9804    366540  3% /run
 +
tmpfs                5120        0      5120  0% /run/lock
 +
tmpfs              376344        0    376344  0% /sys/fs/cgroup
 +
/dev/mmcblk0p1    244988    16502    228486  7% /boot
 +
tmpfs              75272        0      75272  0% /run/user/1000
 +
/dev/sda1      1922728840 178871968 1646164812  10% /media/a25f5c6e-a1f5-48e8-88e8-f5d8ffdd2ae0
 +
</pre>
 +
一番下に表示されている/dev/sda1って言うのが接続されたHDDです。/mediaフォルダに自動マウントされています。<br/>
 +
fdiskでも内容を確認しておきます。
 +
fdisk -l
 +
今度は、こんな感じの内容が表示されているはずです。
 +
<pre>
 +
root@osmc:/home/osmc# fdisk -l
 +
 +
Disk /dev/mmcblk0: 7.4 GiB, 7959740416 bytes, 15546368 sectors
 +
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
 +
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
 +
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
 +
Disklabel type: dos
 +
Disk identifier: 0x00095b1c
 +
 +
Device        Boot  Start      End  Sectors  Size Id Type
 +
/dev/mmcblk0p1        2048  499711  497664  243M  c W95 FAT32 (LBA)
 +
/dev/mmcblk0p2      501760 15546367 15044608  7.2G 83 Linux
 +
 +
Disk /dev/sda: 1.8 TiB, 2000398934016 bytes, 3907029168 sectors
 +
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
 +
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
 +
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
 +
Disklabel type: dos
 +
Disk identifier: 0xa9ae8127
 +
 +
Device    Boot Start        End    Sectors  Size Id Type
 +
/dev/sda1        2048 3907029167 3907027120  1.8T 83 Linux
 +
</pre>
 +
一番下の/dev/sda1が接続したHDDです。<br/>
 +
真ん中辺りに有る/dev/mmcblk0p2が、OS本体です。これを/dev/sda1に移動する事が出来れば目的達成です。<br/>
 +
ここで、移動先であるHDDをフォーマットします。HDDの全領域をフォーマットして使います。<br/>
 +
マウントを解除します。マウントしたままだとエラーが出ます。
 +
umount /dev/sda1
 +
df
 +
dfで/dev/sda1が消えている事を確認して下さい。/dev/sda2とか表示されてる場合はそれもマウント解除します。<br/>
 +
次に、全領域を確保します。
 +
fdisk /dev/sda
 +
<pre>
 +
Command (m for help): d
 +
Selected partition 1
 +
Partition 1 has been deleted.
 +
 +
Command (m for help): n
 +
Partition type
 +
  p  primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
 +
  e  extended (container for logical partitions)
 +
Select (default p):
 +
 +
Using default response p.
 +
Partition number (1-4, default 1):
 +
First sector (2048-3907029167, default 2048):
 +
Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (2048-3907029167, default 3907029167):
 +
 +
Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 1.8 TiB.
 +
 +
Command (m for help): w
 +
The partition table has been altered.
 +
Calling ioctl() to re-read partition table.
 +
Syncing disks.
 +
 +
root@osmc:/home/osmc#
 +
</pre>
 +
ここで気になったのでdfしてみる
 +
df
 +
あれれマウントされてる。アンマウントします。
 +
umount /dev/sda1
 +
df
 +
確保した全領域をフォーマットします。
 +
<pre>
 +
mkfs.ext4 /dev/sda1
 +
</pre>
 +
フォーマットも完了したのでSDカードの内容をHDDにコピーします。
 +
dd if=/dev/mmcblk0p2 of=/dev/sda1 bs=32M conv=noerror,sync
 +
5分程度かかります。SDカードの容量により変わります。<br/>
 +
コピーしたファイルシステムをチェックします。<br/>
 +
e2fsck -f /dev/sda1
 +
一部エラーの出ているブロックについてはyを入力して修復。再度チェックをかけます。
 +
e2fsck -f /dev/sda1
 +
パーティション全領域を使えるようにします。
 +
resize2fs /dev/sda1
 +
ここで一度リブートします。
 +
reboot
 +
今度は、dfでマウントされている事を確認する。
 +
df
 +
エディターで内容を書き換えます。
 +
sudo su
 +
nano /media/4909e00d-5abd-42d2-82b4-4c9a7cb41bd0/etc/fstab
 +
2行目の/dev/mmcblk0p2を/dev/sda1に書き換えます。
 +
<pre>
 +
/dev/mmcblk0p1  /boot    vfat    defaults,noatime    0  0
 +
/dev/sda1      /        ext4    defaults,noatime    0  0
 +
</pre>
 +
エディターで内容を書き換えます。
 +
nano /boot/cmdline.txt
 +
1行目の/dev/mmcblk0p2を/dev/sda1に書き換えます。
 +
root=/dev/sda1 rootfstype=ext4 rootwait quiet osmcdev=rbp2
 +
以上で移動完了です。リブートしてみます。
 +
reboot
 +
 
===ファイルサーバ(Samba)===
 
===ファイルサーバ(Samba)===
 
[[Samba|Sambaをインストール]]してファイルサーバとして使って居ますが、快調です。<br/>
 
[[Samba|Sambaをインストール]]してファイルサーバとして使って居ますが、快調です。<br/>
 
動画再生中にガシガシ転送しても平気です。CPUパワーに余裕が有ります。<br/>
 
動画再生中にガシガシ転送しても平気です。CPUパワーに余裕が有ります。<br/>
USB外付けHDDを増設しています。NTFSフォーマットのまま接続出来ます。<br/>
 
万が一、RaspberryPiに障害が起きたとしてもWindowsマシンに接続すれば、そのまま読み書き出来ます。<br/>
 
 
Windowsマシンからリモートで接続する場合、sambaを入れておくとマシン名で接続出来ます。テラターム等でホスト名「OSMC」で接続出来ます。
 
Windowsマシンからリモートで接続する場合、sambaを入れておくとマシン名で接続出来ます。テラターム等でホスト名「OSMC」で接続出来ます。
  
行97: 行233:
 
[[WordPress|WordPressをセットアップ]]して24時間使えるメモとして使っています。
 
[[WordPress|WordPressをセットアップ]]して24時間使えるメモとして使っています。
  
===SDカードへの書き込み軽減===
+
==古い記事(保存用)==
SDカードはフラッシュメモリーなので書き込み可能回数が限られています。<br/>
+
===日本語表示(この方法はもう必要ありません)===
そこで、出来るだけSDに書き込みが発生しないように設定します。<br/>
+
日本語が使える設定方法を書いている人が居ました。
 +
http://mzyy94.com/blog/2015/02/16/raspberry-pi2-osmc-jp/
 +
個人のページなので消えてしまうかもなので、
 +
重要な部分をアレンジして解説しておきます。<br/>
 +
まず、OSMCのIPアドレスを調べる。テレビリモコンでOSMCを直接操作します。<br/>
 +
トップ画面から、Settings->System info->Network<br/>
 +
これで、画面にIPアドレスが表示されているはず。<br/>
 +
Tera Term等でSSH接続します。OSMCのデフォルトユーザー名は「osmc」パスワードは「osmc」です。<br/>
 +
コマンドラインで以下を実行で日本語フォントがインストールされます。<br/>
 +
sudo su
 +
apt-get update
 +
apt-get install xz-utils
 +
<nowiki>curl http://www.lisa.jp/osmcfonts | sh -</nowiki>
 +
reboot
 +
上記操作により日本語フォントがインストールされたので、テレビリモコンでOSMCを直接操作します。<br/>
 +
'''2017.02-1バージョン'''はトップ画面から、Settings->Interface->Skin->Fontsを'''Default'''から'''Arial'''に変更します。<br/>
 +
次に、トップ画面から、Settings->Interface->Regional->LanguageをEnglishからJapaneseに変更します。<br/>
 +
その他の古いバージョンは、今までと同じなので以下同文<br/>
 +
トップ画面から、Settings->Appearance->International->Language->Japaneseで日本語表示になります。<br/>
 +
尚、日本語フォントをインストールする前にJapaneseにしてしまうと何も見えなくなるので注意。<br/>

2022年11月15日 (火) 00:26時点における最新版

OSMC

OSMCのトップ画面

この記事は結構人気ですので、最新の情報を提供するように心がけます。
2022/11/07 Netflixで「うる星やつら」を見る方法を追加しました。

OSMCとは

RaspberryPiのOSの一種ですがメディアに特化しています。
OSMCはテレビに接続するメディアプレイヤーと言う事です。 HDMIケーブルでテレビと接続します。 驚く事に、テレビ付属のリモコンでそのままOSMCが操作出来ました。
動画、写真、音楽等が再生できる他、天気予報とかライブ再生とか色々出来そう。
中身はデビアン系なので各種パッケージもそのまま使えます。

セットアップ方法

Raspberry Pi Imager でマイクロSD(4GB以上必要)にダウンロードしてきます
Raspberry PiにSDをセットしHDMIケーブルでTVと接続し起動します
この時にLANケーブルも接続しておく事(WiFiでもよい)
フォーマットやらインストールやらで5分程度かかります
自動で再起動します。OSMC Welcomeと表示されたら成功です
言語はEnglishのまま進めます
言語はEnglishにしておこう(ここでJapaneseを選択すると文字化けで先に進めなくなる)
一通りセットアップが終わったら「Font」を「Default」から「Arial」に変更します
その後、言語を日本語に変更します。順番が大切です。逆だと文字化けしてわからなくなります
それでは次にNetflixのセットアップです

Netflixで「うる星やつら」を見る方法

OSMCのバージョンは2022/11/1のバージョンです
OSMCのメニューでシステム情報を表示してIPアドレスを調べて
パソコンのTera Term等でSSH接続します。OSMCのデフォルトユーザー名は「osmc」パスワードは「osmc」です。

sudo apt-get update
sudo apt-get install build-essential python3-pip libnss3
sudo pip3 install pycryptodomex
wget https://github.com/castagnait/repository.castagnait/raw/kodi/repository.castagnait-2.0.0.zip
wget https://github.com/CastagnaIT/plugin.video.netflix/releases/download/v1.20.2/plugin.video.netflix-1.20.2+matrix.1.zip

上記の前準備が終わったら、今度はOSMCの画面に戻り(ここで一回再起動しておくといいかも)
設定→アドオンブラウザ→ZIPファイルからインストール→はい→ホームフォルダ→repository.castagnait-2.0.0.zip
その後(1分ぐらいまつ)
設定→アドオンブラウザ→ZIPファイルからインストール→はい→ホームフォルダ→plugin.video.netflix-1.20.2+matrix.1.zip
その後(2分ぐらいまつ)「バックグラウンドで実行しました。」みたいなメッセージが一瞬出ます
ビデオ→アドオン→Netflix→メールアドレス&パスワード
メールアドレスとパスワードを入れて、適当な動画を選ぶ
するとWidevine CDMを使いますと言われ、Widevineインストール→了解→Widevine CDMをClomeから・・→はい とかいろいろ言われるが15分ほどまつ
すべてが完了すると、動画が再生できる状態になります
ちなみに、raspberry Pi 2B,3Bでは解像度1024Pではコマ落ちしてしまい、720Pに解像度を落とす必要がありました。
4Bは持っていないので検証出来ませんでした。(品薄すぎて買えません)

各種設定

タイムゾーン(国)をJapanに変更します。
Sambaをインストールしておきます。Windowsからマシン名で接続出来る様にする為。

sudo apt-get install samba


ターミナル接続した時に日本語を使う場合 以下のコマンドを実行します。

sudo dpkg-reconfigure locales

ここで、Linuxおなじみのコンフィギュレーション画面が出てきますので、

en_GB.UTF-8 UTF-8 
ja_JP.EUC-JP EUC-JP
ja_JP.UTF-8 UTF-8

の3つにチェックをつけます。(スペースで*をつける)
OKで進み最後にデフォルトはja_JP.UTF-8を選択する

WiFiの設定

OSMCのメニュー画面から設定します
トップ画面から、プログラム->OSMC Settings->o<8->Wireless->Enable Adapter->目的の機器を選択しパスワード入力
これでWiFiが使える様になります

画面の解像度と表示位置

トップ画面から、設定->システム->ビデオ出力->画面解像度 (解像度を設定出来ます)
トップ画面から、設定->システム->ビデオ出力->画面補正 (上下左右キーで表示位置を調整出来ます)

USBポートの電力制限解除

Raspberry Pi2 は、標準でUSBポートの電力に制限が有ります。解除しないと500mA以上の機器が動作しません。
Tera Term等でSSH接続し、/boot/config.txtを編集します。

sudo nano /boot/config.txt

config.txtの最後の行に、次の内容を追加します。

safe_mode_gpio=4
max_usb_current=1

保存し、再起動するとUSBポートの電力制限は解除され1.2A位まで使える様になります。

又、/boot/config.txtはSDカードのFATフォーマット部分に有りますから、WindowsパソコンでSDカードリーダを使い編集する事も出来ます。

電源連動(TV側の設定)

Raspberry Piの電源を入れると、TVの電源が自動的にONになりHDMI接続機器の画面になります。
これは、これでいいのですが、普通にTV見てる時にOSMCを遠隔でリブートするとOSMCの画面になります。
TV側の設定に電源連動と言うのが有りますので、それをOFFにしましょう。

メディアを楽しむ

USB接続のHDDをつなぐ

USB外付けHDDを増設するには。
WindowsでNTFSフォーマットされたHDDを、そのまま使います。
Windowsで動画データや写真データをHDDにコピーしておきます。日本語のファイル名でも構いません。
但し、ここの記事では、ボリュームラベルが「Data」と設定されいる前提で書いています。
USBに接続するだけで、自動認識し使える状況になります。バスパワーで動作するHDDを接続する場合は、USBポートの電力制限解除を行う事。

動画再生

写真表示

音楽再生

天気予報

24時間運用

SDカードへの書き込み軽減

SDカードはフラッシュメモリーなので書き込み可能回数が限られています。
そこで、出来るだけSDに書き込みが発生しないように設定します。
USB外付けHDDに全てを移動してしまおう。Boot部分以外の全てを移動するのでSDの書き込み軽減と言うより、SDには起動時しかアクセスしません。
OS起動用HDDを用意します。途中でフォーマット作業をしますのでHDDの内容は消えますご注意下さい。
まず、HDDをUSB接続します。
dfコマンドで状況を確認します。

sudo su
df

通常なら、こんな感じの内容が見えます。

Filesystem      1K-blocks      Used  Available Use% Mounted on
/dev/root         7273072    579900    6300676   9% /
devtmpfs           372052         0     372052   0% /dev
tmpfs              376344         0     376344   0% /dev/shm
tmpfs              376344      9804     366540   3% /run
tmpfs                5120         0       5120   0% /run/lock
tmpfs              376344         0     376344   0% /sys/fs/cgroup
/dev/mmcblk0p1     244988     16502     228486   7% /boot
tmpfs               75272         0      75272   0% /run/user/1000
/dev/sda1      1922728840 178871968 1646164812  10% /media/a25f5c6e-a1f5-48e8-88e8-f5d8ffdd2ae0

一番下に表示されている/dev/sda1って言うのが接続されたHDDです。/mediaフォルダに自動マウントされています。
fdiskでも内容を確認しておきます。

fdisk -l

今度は、こんな感じの内容が表示されているはずです。

root@osmc:/home/osmc# fdisk -l

Disk /dev/mmcblk0: 7.4 GiB, 7959740416 bytes, 15546368 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x00095b1c

Device         Boot  Start      End  Sectors  Size Id Type
/dev/mmcblk0p1        2048   499711   497664  243M  c W95 FAT32 (LBA)
/dev/mmcblk0p2      501760 15546367 15044608  7.2G 83 Linux

Disk /dev/sda: 1.8 TiB, 2000398934016 bytes, 3907029168 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0xa9ae8127

Device     Boot Start        End    Sectors  Size Id Type
/dev/sda1        2048 3907029167 3907027120  1.8T 83 Linux

一番下の/dev/sda1が接続したHDDです。
真ん中辺りに有る/dev/mmcblk0p2が、OS本体です。これを/dev/sda1に移動する事が出来れば目的達成です。
ここで、移動先であるHDDをフォーマットします。HDDの全領域をフォーマットして使います。
マウントを解除します。マウントしたままだとエラーが出ます。

umount /dev/sda1
df

dfで/dev/sda1が消えている事を確認して下さい。/dev/sda2とか表示されてる場合はそれもマウント解除します。
次に、全領域を確保します。

fdisk /dev/sda
Command (m for help): d
Selected partition 1
Partition 1 has been deleted.

Command (m for help): n
Partition type
   p   primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
   e   extended (container for logical partitions)
Select (default p):

Using default response p.
Partition number (1-4, default 1):
First sector (2048-3907029167, default 2048):
Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (2048-3907029167, default 3907029167):

Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 1.8 TiB.

Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.

root@osmc:/home/osmc#

ここで気になったのでdfしてみる

df

あれれマウントされてる。アンマウントします。

umount /dev/sda1
df

確保した全領域をフォーマットします。

mkfs.ext4 /dev/sda1

フォーマットも完了したのでSDカードの内容をHDDにコピーします。

dd if=/dev/mmcblk0p2 of=/dev/sda1 bs=32M conv=noerror,sync

5分程度かかります。SDカードの容量により変わります。
コピーしたファイルシステムをチェックします。

e2fsck -f /dev/sda1

一部エラーの出ているブロックについてはyを入力して修復。再度チェックをかけます。

e2fsck -f /dev/sda1

パーティション全領域を使えるようにします。

resize2fs /dev/sda1

ここで一度リブートします。

reboot

今度は、dfでマウントされている事を確認する。

df

エディターで内容を書き換えます。

sudo su
nano /media/4909e00d-5abd-42d2-82b4-4c9a7cb41bd0/etc/fstab

2行目の/dev/mmcblk0p2を/dev/sda1に書き換えます。

/dev/mmcblk0p1  /boot    vfat     defaults,noatime    0   0
/dev/sda1       /        ext4     defaults,noatime    0   0

エディターで内容を書き換えます。

nano /boot/cmdline.txt

1行目の/dev/mmcblk0p2を/dev/sda1に書き換えます。

root=/dev/sda1 rootfstype=ext4 rootwait quiet osmcdev=rbp2

以上で移動完了です。リブートしてみます。

reboot

ファイルサーバ(Samba)

Sambaをインストールしてファイルサーバとして使って居ますが、快調です。
動画再生中にガシガシ転送しても平気です。CPUパワーに余裕が有ります。
Windowsマシンからリモートで接続する場合、sambaを入れておくとマシン名で接続出来ます。テラターム等でホスト名「OSMC」で接続出来ます。

Webサーバ(Apache)

OSMCは標準でWebサーバが動作していて、80ポートで待ち受けしています。
ブラウザでOSMCに接続すれば何が動いているか見えます。http://OSMC/ で接続出来ます。
別途Apacheをインストールしたいので、違うポートに移動します
トップ画面から、設定->サービス->Webサーバー->ポート (80以外に変更します8080とか)
ApacheをインストールしてWebサーバを24時間運用しています。
WordPressをセットアップして24時間使えるメモとして使っています。

古い記事(保存用)

日本語表示(この方法はもう必要ありません)

日本語が使える設定方法を書いている人が居ました。 http://mzyy94.com/blog/2015/02/16/raspberry-pi2-osmc-jp/ 個人のページなので消えてしまうかもなので、 重要な部分をアレンジして解説しておきます。
まず、OSMCのIPアドレスを調べる。テレビリモコンでOSMCを直接操作します。
トップ画面から、Settings->System info->Network
これで、画面にIPアドレスが表示されているはず。
Tera Term等でSSH接続します。OSMCのデフォルトユーザー名は「osmc」パスワードは「osmc」です。
コマンドラインで以下を実行で日本語フォントがインストールされます。

sudo su
apt-get update
apt-get install xz-utils
curl http://www.lisa.jp/osmcfonts | sh -
reboot

上記操作により日本語フォントがインストールされたので、テレビリモコンでOSMCを直接操作します。
2017.02-1バージョンはトップ画面から、Settings->Interface->Skin->FontsをDefaultからArialに変更します。
次に、トップ画面から、Settings->Interface->Regional->LanguageをEnglishからJapaneseに変更します。
その他の古いバージョンは、今までと同じなので以下同文
トップ画面から、Settings->Appearance->International->Language->Japaneseで日本語表示になります。
尚、日本語フォントをインストールする前にJapaneseにしてしまうと何も見えなくなるので注意。