OSMC
目次
OSMC
OSMCとは
RaspberryPiのOSの一種ですがメディアに特化しています。
OSMCはテレビに接続するメディアプレイヤーと言う事です。
HDMIケーブルでテレビと接続します。
驚く事に、テレビ付属のリモコンでそのままOSMCが操作出来ました。
動画、写真、音楽等が再生できる他、天気予報とかライブ再生とか色々出来そう。
中身はデビアン系なので各種パッケージもそのまま使えます。
セットアップ方法
まずDisk imageファイルをダウンロードしてきます
https://osmc.tv/download/images/
Raspberry Pi1用とPi2用が有るのでPi2用RC2をダウンロードします
RC3が追加されたようだ(2015-05-22現在)
解凍しWin32DiskImagerでSDに書き込みます
Raspberry PiにSDをセットしHDMIケーブルでTVと接続し起動します
この時にLANケーブルも接続しておく事(WiFiでもよい)
フォーマットやらインストールやらで5分程度かかります
自動で再起動します。OSMC Welcomeと表示されたら成功です
言語一覧からEnglishを選びます
I Agree を選ぶ
Finishを選ぶ
言語はEnglishにしておこう(ここでJapaneseを選択すると文字化けで先に進めなくなる)
各種設定
日本語表示
日本語が使える設定方法を書いている人が居ました。
http://mzyy94.com/blog/2015/02/16/raspberry-pi2-osmc-jp/
個人のページなので消えてしまうかもなので、
重要な部分をアレンジして解説しておきます。
まず、OSMCのIPアドレスを調べる。テレビリモコンでOSMCを直接操作します。
トップ画面から、Settings->System info->Network
これで、画面にIPアドレスが表示されているはず。
Tera Term等でSSH接続します。OSMCのデフォルトユーザー名は「osmc」パスワードは「osmc」です。
コマンドラインで以下を実行で日本語フォントがインストールされます。
sudo su apt-get update apt-get install xz-utils curl http://www.lisa.jp/osmcfonts | sh -
上記操作により日本語フォントがインストールされたので、テレビリモコンでOSMCを直接操作します。
トップ画面から、Settings->Appearance->International->Language->Japaneseで日本語表示になります。
尚、日本語フォントをインストールする前にJapaneseにしてしまうと何も見えなくなるので注意。
ついでに、タイムゾーン(国)もJapanに変更します。
ついでついでに、Sambaもインストールしておきます。Windowsからマシン名で接続出来る様にする為。
apt-get install samba
ターミナル接続した時に日本語を使う場合
以下のコマンドを実行します。
dpkg-reconfigure locales
ここで、Linuxおなじみのコンフィギュレーション画面が出てきますので、
en_GB.UTF-8 UTF-8 ja_JP.EUC-JP EUC-JP ja_JP.UTF-8 UTF-8
の3つにチェックをつけます。(スペースで*をつける)
OKで進み最後にデフォルトはja_JP.UTF-8を選択する
WiFiの設定
OSMCのメニュー画面から設定します
トップ画面から、プログラム->OSMC Settings->o<8->Wireless->Enable Adapter->目的の機器を選択しパスワード入力
これでWiFiが使える様になります
画面の解像度と表示位置
トップ画面から、設定->システム->ビデオ出力->画面解像度 (解像度を設定出来ます)
トップ画面から、設定->システム->ビデオ出力->画面補正 (上下左右キーで表示位置を調整出来ます)
電源連動
Raspberry Piの電源を入れると、TVの電源が自動的にONになりHDMI接続機器の画面になります。
これは、これでいいのですが、普通にTV見てる時にOSMCを遠隔でリブートするとOSMCの画面になります。
TV側の設定に電源連動と言うのが有りますので、それをOFFにしましょう。
メディアを楽しむ
USB接続のHDDをつなぐ
USB外付けHDDを増設するには。
WindowsでNTFSフォーマットされたHDDを使います。
Windowsで動画データや写真データをHDDにコピーしておきます。日本語のファイル名でも構いません。
但し、ここの記事では、ボリュームラベルが「Data」と設定されいる前提で書いています。
USBに接続するだけで、自動認識し使える状況になります。
万が一、RaspberryPiに障害が起きたとしてもWindowsマシンに接続すれば、そのまま読み書き出来ます。
動画再生
写真表示
音楽再生
天気予報
24時間運用
SDカードへの書き込み軽減
SDカードはフラッシュメモリーなので書き込み可能回数が限られています。
そこで、出来るだけSDに書き込みが発生しないように設定します。
USB外付けHDDに全てを移動してしまおう。Boot部分以外の全てを移動するのでSDの書き込み軽減と言うより、SDには起動時しかアクセスしません。
OS起動用HDDを用意します。途中でフォーマット作業をしますのでHDDの内容は消えますご注意下さい。
まず、HDDをUSB接続します。
dfコマンドで状況を確認します。
sudo su df
通常なら、こんな感じの内容が見えます。
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/root 7273072 579900 6300676 9% / devtmpfs 372052 0 372052 0% /dev tmpfs 376344 0 376344 0% /dev/shm tmpfs 376344 9804 366540 3% /run tmpfs 5120 0 5120 0% /run/lock tmpfs 376344 0 376344 0% /sys/fs/cgroup /dev/mmcblk0p1 244988 16502 228486 7% /boot tmpfs 75272 0 75272 0% /run/user/1000 /dev/sda1 1922728840 178871968 1646164812 10% /media/a25f5c6e-a1f5-48e8-88e8-f5d8ffdd2ae0
一番下に表示されている/dev/sda1って言うのが接続されたHDDです。/mediaフォルダに自動マウントされています。
fdiskでも内容を確認しておきます。
fdisk -l
今度は、こんな感じの内容が表示されているはずです。
root@osmc:/home/osmc# fdisk -l Disk /dev/mmcblk0: 7.4 GiB, 7959740416 bytes, 15546368 sectors Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disklabel type: dos Disk identifier: 0x00095b1c Device Boot Start End Sectors Size Id Type /dev/mmcblk0p1 2048 499711 497664 243M c W95 FAT32 (LBA) /dev/mmcblk0p2 501760 15546367 15044608 7.2G 83 Linux Disk /dev/sda: 1.8 TiB, 2000398934016 bytes, 3907029168 sectors Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disklabel type: dos Disk identifier: 0xa9ae8127 Device Boot Start End Sectors Size Id Type /dev/sda1 2048 3907029167 3907027120 1.8T 83 Linux
一番下の/dev/sda1が接続したHDDです。
真ん中辺りに有る/dev/mmcblk0p2が、OS本体です。これを/dev/sda1に移動する事が出来れば目的達成です。
ここで、移動先であるHDDをフォーマットします。HDDの全領域をフォーマットして使います。
マウントを解除します。マウントしたままだとエラーが出ます。
umount /dev/sda1 df
dfで/dev/sda1が消えている事を確認して下さい。/dev/sda2とか表示されてる場合はそれもマウント解除します。
次に、全領域を確保します。
fdisk /dev/sda
Command (m for help): d Selected partition 1 Partition 1 has been deleted. Command (m for help): n Partition type p primary (0 primary, 0 extended, 4 free) e extended (container for logical partitions) Select (default p): Using default response p. Partition number (1-4, default 1): First sector (2048-3907029167, default 2048): Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (2048-3907029167, default 3907029167): Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 1.8 TiB. Command (m for help): w The partition table has been altered. Calling ioctl() to re-read partition table. Syncing disks. root@osmc:/home/osmc#
ここで気になったのでdfしてみる
df
あれれマウントされてる。アンマウントします。
umount /dev/sda1 df
確保した全領域をフォーマットします。
mkfs.ext4 /dev/sda1
フォーマットも完了したのでSDカードの内容をHDDにコピーします。
dd if=/dev/mmcblk0p2 of=/dev/sda1 bs=32M conv=noerror,sync
5分程度かかります。SDカードの容量により変わります。
コピーしたファイルシステムをチェックします。
e2fsck -f /dev/sda1
一部エラーの出ているブロックについてはyを入力して修復。再度チェックをかけます。
e2fsck -f /dev/sda1
パーティション全領域を使えるようにします。
resize2fs /dev/sda1
ここで一度リブートします。
reboot
今度は、dfでマウントされている事を確認する。
df
エディターで内容を書き換えます。
sudo su nano /media/4909e00d-5abd-42d2-82b4-4c9a7cb41bd0/etc/fstab
2行目の/dev/mmcblk0p2を/dev/sda1に書き換えます。
/dev/mmcblk0p1 /boot vfat defaults,noatime 0 0 /dev/sda1 / ext4 defaults,noatime 0 0
エディターで内容を書き換えます。
nano /boot/cmdline.txt
1行目の/dev/mmcblk0p2を/dev/sda1に書き換えます。
root=/dev/sda1 rootfstype=ext4 rootwait quiet osmcdev=rbp2
以上で移動完了です。リブートしてみます。
reboot
ファイルサーバ(Samba)
Sambaをインストールしてファイルサーバとして使って居ますが、快調です。
動画再生中にガシガシ転送しても平気です。CPUパワーに余裕が有ります。
Windowsマシンからリモートで接続する場合、sambaを入れておくとマシン名で接続出来ます。テラターム等でホスト名「OSMC」で接続出来ます。
Webサーバ(Apache)
OSMCは標準でWebサーバが動作していて、80ポートで待ち受けしています。
ブラウザでOSMCに接続すれば何が動いているか見えます。http://OSMC/ で接続出来ます。
別途Apacheをインストールしたいので、違うポートに移動します
トップ画面から、設定->サービス->Webサーバー->ポート (80以外に変更します8080とか)
ApacheをインストールしてWebサーバを24時間運用しています。
WordPressをセットアップして24時間使えるメモとして使っています。